移ろいゆく季節の中で
朝な夕なに眺める窓辺の景色は、季節という名の画家が描く、永遠に完成しない絵画のようです。昨日まで裸だった枝に、いつの間にか小さな芽が顔を出し、やがて緑の葉となり、秋には紅に染まって散っていく。この営みを七十余年見つめ続けてきました。季節は巡り、同じようで決して同じではない姿を見せてくれます。人生もまた、そうではないでしょうか。繰り返しの中に新しい発見があり、変化の中に不変の真理が宿っているのです。
日本に生まれ、四季と共に暮らす幸せを、私たちはもっと深く味わってもよいのではないでしょうか。自然のリズムに身を委ねることで、人生の深い意味が見えてくるのです。
春という名の希望
桜前線と共に訪れる心の春
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