覚醒者の生き方、考え方

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情報の取捨選択

朝起きてすぐにニュースをチェックし、通勤中もスマートフォンでニュースサイトをスクロール。昼休みにはソーシャルメディアで話題のニュースに目を通し、帰宅後はテレビのニュース番組をバックグラウンドに流す—。このような情報摂取スタイルは、現代人の典型的な日常かもしれません。

しかし、冷静に考えてみましょう。私たちが日々触れる膨大なニュースの中で、本当に自分の人生や意思決定に影響を与えるものはどれほどあるでしょうか。実は、その大部分は私たちの生活に直接的な関わりを持たず、知っていても知らなくても明日の行動が変わるわけではない情報なのです。

「世界で何が起きているかを知るのは市民の義務だ」という考え方もあるでしょう。確かに社会の一員として、主要な出来事や重要な社会問題については認識しておくべきです。しかし、それと刻々と更新される膨大なニュースのすべてを追い続けることとは別問題です。

一日の情報摂取を意識的に制限することは、単なる時間節約以上の価値があります。注意力という限られた資源を、真に重要なことに向けることができるようになるのです。また、ニュース消費を減らすことで、不安や怒りといった負の感情に晒される機会も減り、精神的な健康を保つことにもつながります。

では、どのように情報を取捨選択すればよいでしょうか。

まず、ニュースをチェックする時間を決めることから始めるとよいでしょう。例えば朝と夕方の15分ずつと決めれば、残りの時間はニュースから解放されます。

また、情報源を厳選することも重要です。表面的な見出しや感情的な反応を狙った記事が多いメディアは避け、深い分析や専門的知見を提供する情報源を選びましょう。量より質を重視する姿勢です。

そして、「このニュースは自分にとって本当に必要か」というフィルターを常に持つことです。地域の重要な出来事、自分の職業や関心領域に関わる情報、長期的な視点で社会を理解するために必要なニュース—これらを優先的に取り入れ、その他は思い切って流すという選択も必要です。

情報過多の時代だからこそ、「知らないことを選ぶ」という意識的な判断が、私たちの注意力と時間を守る術となるのかもしれません。